2006年に公開された映画「プラダを着た悪魔」は、世界中で大ヒットし、ファンの間では今でもセリフを暗記できるほどの人気作品となっています。特に有名なシーンの一つが、メリル・ストリープ演じるミランダ・プリーストリーによる「セルリアンブルー」のスウェットに関するモノローグです。
そして、18年後、映画の主人公を演じたアン・ハサウェイが、まさにアンディ・サックスそのものと言える方法で、このモノローグへのオマージュを捧げました。2024年全米映画俳優組合賞(SAGアワード)のロサンゼルス開催に、彼女は鮮やかなセルリアンブルーのドレスとベルトを身に纏って登場したのです。
アン・ハサウェイのシックなセルリアンブルーの装い
ミラノファッションウィークでヴェルサーチの2024年秋冬コレクションのフロントロウに座った後、ハサウェイはそのままイタリアからロサンゼルスへ飛び、SAGアワードに出席しました。そのため、彼女が着用していたドレスは、ヴェルサーチによる特注品だったのも納得です。
ハサウェイがまとったクールなブルーのドレスは、オフショルダーのブラトップのようなボディス、大胆なプリーツネックライン、そしてハイウエストのマキシスカートが特徴的でした。
しかし、最大のポイントは、ウエストを強調する幅広のベルトです。こちらも、同じ鮮やかな青で統一されていました。映画の中でメリル・ストリープが演じた編集長を引用すると、「単なる青じゃない、ターコイズじゃない、ラピスラズリでもない。本物のセルリアンブルーなんだ。」
存在感抜群のベルトに加え、ハサウェイはブルガリのジュエリーを身に着けてさらに華やかさを演出しました。ブルガリのアンバサダーである彼女は、首元に蛇のように巻きつくネックレスやサファイアリングなど、同ブランドのアイテムをいくつか身に着けていました。
ステージ上での粋な演出
このオマージュは、まさに時宜を得たものでした。ハサウェイは、共演者のメリル・ストリープとエミリー・ブラントと一緒にステージに上がり、コメディシリーズの主演男優賞のプレゼンターを務めました。
世界中のファンを喜ばせることに、彼女たちは映画の象徴的なセリフの一部を引用してくれました。(残念ながら、セルリアンブルーへの言及はカットされてしまいましたが)
偶然ではなく、意図的な演出
もしもこの色の選択が偶然だと思ったなら、考え直してください。彼女のスタイリストであるエリン・ウォルシュは、この装いが意図的なオマージュであり、ステージ上での再会に合わせて選ばれたものであることを明言しています。ウォルシュ氏はハリウッド・リポーター誌に対し、「過去に共演した友人たちと一緒にプレゼンターを務めるということで、過去のアンドリュー・サックスの象徴的なセルリアンブルーのヴェルサーチへのオマージュを込めたかったのです」と語っています。
どうやら、色合いをリクエストしたのはハサウェイ本人だったようです。彼女は同誌に対し、「誰とプレゼンターを務めるのかを考慮して、とても具体的な色をリクエストしました」と述べています。まさしく、アンディ・サックスそのものです。
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